「基準」を明確化することの重要性

「なぁ、[ノックを打てない伝説のノックマン]が存在するとしたら、おまえどう思う?」

 

という質問が10年後の自分から来た前提で、原作を1ミリも知らない世界線の自分はこう答える。

 

「まずさ、[伝説の]という看板掲げてるのに、ノックすら打てないて...それまず人としてどうなん?

 

あとさ、「伝説の」って言うけど、なんかそれ細分化された明確な基準あるの?あるとしたら、誰が決めたの?例えば、7分以内に何本のノックを打って、打球スピードは何キロで、フライの滞空時間は何秒で、どのレベルの守備力のチームを甲子園どこどこまで導きましたとかさ。あ、後で「守備力」の基準も教えて?

 

あと、そもそも「伝説のノックマン」て誰?なんか「伝説のノックマン」という称号を得るための適性検査とかあんの?それとも、言い伝え?

 

あ、実在する漫画のキャラ?だったら最初からそう言えや。おまえの中では「某マンガに出てくる有能キャラ」という答えが完結しているかもしれないけどさ、オレ読んだことないのよ。」

 

それに対して、10年後の自分

 

「は?何キレてんの。だったらこっちも言わせて貰うけどさ、そもそもノックをハナから打てない奴に「伝説のノックマン」とかいう称号がいきなりつくわけないじゃん。

 

で、「伝説の」と一時は名を馳せたほどのノックマンが、何の理由もなしにノック打てなくなるわけないじゃん。なんかノックを打てなくなるに至るのっぴきならない事情があったんじゃないかな?とか。そこまで想像してからモノ言えよ!」

 

はい、そこまでー!!

と、みなさんお気づきのとおり、はじめに「漫画にこういうキャラがいてさぁ」という「基準」を明確にしておかないと、僕みたいな基準基準基準おじさんに掴まったら収拾がつかなくなるかもしれない。

 

とか言いつつ、毎回そんなん出すの面倒いからさ。もうちょい気軽に考えずモノ言える場所も欲しいよねっていうことで、「存在しない人物たちによる存在しない言い合い」を題材に、「基準」を明確化することの重要性について語らせて貰いました。

まことにありがとうございました。